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コルチゾールと筋肉

こんにちは。Spx-proの佐々木です。

もう秋が終わって寒い日が続きますね。

だんだん、冬に近づいてきた感じがします。

朝、気温が下がってきているので、布団からでるのが辛いという人も多いのではないでしょうか?

筋トレをしている私でも朝は寒いと感じてしまいます。

このブログ、最近の更新は筋肉の知識がほとんどでした。

しかし、今回も筋肉についての知識になります。

今回は筋肉を作るメカニズムの反対側つまり、筋肉を分解することについて紹介したいと思います。

筋肉の分解する要因は様々存在しますが、筋肉の分解が大きいと言われているホルモンについて紹介していきます。

筋トレをしている人なら一度は耳にしたことがある言葉、「コルチゾール」についてです。

コルチゾールについて全く知らないという人や聞いたことがあるという人はぜひ読んでみてください。

コルチゾールの働きと筋肥大の関係について見ていきたいと思います!

コルチゾールとは?

まず、はじめにコルチゾールという物質は一体なんなのか?紹介していきたいと思います。

コルチゾールとは副腎皮質とよばれるところから分泌されるホルモンになります。
詳しく紹介すると、副腎皮質からは糖質コルチコイドというホルモンが分泌されます。

この糖質コルチコイドは三つのホルモンの総称であり、コルチゾール、コルチステロン、コルチゾンの三つで成り立っています。

この、コルチゾール、コルチステロン、コルチゾンの三つの中で、コルチゾールがもっとも筋肉を分解する作用が強いと言われています。

コルチゾールが分泌するとどうなるか

コルチゾールは生体がストレスを受けると分泌されます。

そのストレスはみなさんが考えているような、空腹によるストレス、日常生活でうまくいかない時のストレスなどほとんどのストレスに当たります。

ストレスを受けコルチゾールが分泌されることによって、交感神経を刺激し、脈拍や血圧などを上昇させることによって、運動機能を高める働きがあるとされています。交感神経が刺激されるため、脳は覚醒状態にもなります。

これらはストレスに対する攻撃的な人間の本能として備わっている機関とも言われています。

また、コルチゾールにはこのような交感神経を刺激する働きの他に糖新生という働きがあります。
この糖新生が大きく筋肥大に関係していると言われています。

コルチゾールによる糖新生

みなさんは糖新生という言葉はあまり聞いたことがないと思います。

筋トレ用語でいうとカタボリックという作用は聞いたことがあると思います。

コルチゾールは有酸素運動などで使われている有酸素生機構、トレーニングやスポーツで多く使われている解糖系で使われるたんぱく質の変換を増加させ、血糖値を維持する働きがあると言われています。

また、コルチゾールはたんぱく質の他に脂肪の利用も増加させる働きもあります。

このようにコルチゾールは分解を促進させることで、エネルギーを助けているという働きがあります。

この分解というのが大きく筋肥大に関係しているということを感の良いあなたならもう気づいているはずです。

たんぱく質の分解と前述しましたが、どこのたんぱく質がもうおわかりですよね?

そうです。たんぱく質である筋肉を分解してエネルギーに変えてしまうのです!

そのため、せっかくつけた筋肉を分解してしまうコルチゾールは多くのトレーニーが嫌っているホルモンになります。

コルチゾールの分泌を抑えるには?

では、トレーニングでせっかくつけた筋肉を落としたくないというそこのあなた!

コルチゾールをできるだけ抑える方法を三つ紹介したいと思います。

1、自分が嫌と感じることをあまりやらない
2、高強度長時間のトレーニングをあまり行わない
3、睡眠をしっかりとる

の三つです。

自分が嫌と感じることをあまりやらない

先ほど前述したようにコルチゾールは生体にストレスがかかることによって分泌してしまいます。

そのため、自分が嫌と感じるようなことをやっているだけで分泌してしまう可能性がでてきてしまいます。

できるだけ、嫌と感じるようなことは避けていくほうが筋肉には良いことだと思います。

もし、どうしてもやらなければいけないという場合は考えるだけでも嫌になってしまうので、変に先延ばしにせず、さっさと片付けてしまった方が良いです。

高強度長時間のトレーニングをしない

高強度長時間トレーニングも身体にとってストレスになってしまうとも言われています。

実際に高強度長時間のトレーニングによって血中のコルチゾールの濃度が上昇するということもわかっています。

また、コルチゾールは運動強度に大きく依存していると考えられ、低強度の運動ではコルチゾールの血中濃度は低下し、中強度・高強度の運動ではコルチゾールの血中濃度が上昇すると言われています。

しかし、トレーニングは中強度・高強度でトレーニングをすることも筋肉によっては大切なことなので、長時間大体(2〜3時間)は避けた方が良いかもしれません。

長時間トレーニングは疲労だけでなく空腹によるストレスもかかってきます。

睡眠をしっかりと取る

睡眠をしっかりとることによって成長ホルモンが分泌されます。

成長ホルモンはコルチゾールの働きを補うという働きがあるので、体内で、成長ホルモンがたくさん分泌させていることによって、コルチゾールを分泌する必要がなくなるので、分泌をなるべく抑えることができると言われています。

その他、睡眠不足によって脳がストレスを受けてしまいコルチゾールが分泌してしまう可能性もあるため、しっかりと睡眠は取るようにしましょう。

まとめ

みなさん筋肥大とコルチゾールの関係についてはわかりましたか?

世の中には色々なストレスが存在しますが、それらをしっかり乗り越えて筋肉を大きくしていきましょう!

私個人的にはイライラがストレスに繋がってしまうので、イライラするということをなるべくしないようにしています。

みなさんもコルチゾールと良い関係を築いていきましょう!

以上、佐々木でした!

参考テキスト:健康運動指導士養成テキスト
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