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オーバートレーニング症候群の症状や予防法は?

こんにちは。Spx-proの佐々木です。

最近暑い日が続いていますね。

涼しくなったり暑くなったり、8月はゲリラ豪雨が発生したところもありました。

しかし、例のウイルスも徐々に徐々に少なくなっていき、それに伴い様々な運動教室がスタートしたり、部活動などの再開が見られてきました。

まだまだ残暑として暑い日が続いていますので、暑さ対策は必須になっています。

今回はその運動の中で起こる身体の疲労について紹介していきたいと思います。

みなさんはオーバートレーニング症候群というのをご存知でしょうか?

このオーバートレーニング症候群というものは普段、普通にスポーツやトレーニングをしている人にはあまり聞き覚えのない言葉になっています。

しかし、部活動などで、長期間運動を継続していることが多いという人はこのオーバートレーニング症候群を知っているのではないでしょうか?

今回はこのオーバートレーニングについて紹介していきたいと思います。

オーバートレーニングの原因やメカニズム、どういった症状なのかも加えて紹介していきます!

オーバートレーニング症候群とは?

オーバートレーニング症候群が一体なんなのか?という人のためにまずはオーバートレーニング症候群について紹介していきます。

このオーバートレーニング症候群とは激しいトレーニングの継続により、疲労が回復しきらないことで、全身がずっとだるく感じたり(全身倦怠感)身体の部位に痛みを訴えたりするような症状になります。

具体的に5つの主な症状があります。
①全身倦怠感
②抑鬱
③疼痛(部位が痛む)
④食欲不振
⑤睡眠障害

この症状がオーバートレーニング症候群の主な症状になります。

オーバートレーニングの原因

オーバートレーニングの症状
オーバートレーニングは原因は未だ明らかになっていません。

その中でも有力と言われいる仮説があるので、二つほど紹介します。

一つ目はサイトカインと呼ばれるものとの関係です。

激しいトレーニングを行うことによって筋肉や関節などの組織が損傷することによって、サイトカインという物質が生成されます。

そのサイトカインは中枢神経に働きかけることによって全身倦怠感などの症状を促すという説があります。

このような説は解明されていませんが、激しいトレーニングに回復が追いつかないというのが大きな原因になっているので、そうならないように対策を進めていくのが大切です。

二つ目は視床下部関与説という説です。

過剰のストレスによって、視床下部ー脳下垂体機能不全が発生します。
それにより、ホルモンのバランスが崩れてしまいアンバランス状態になり、身体の機能が低下していきます。

主なものでは性ホルモン、コルチゾール、甲状腺ホルモン、副甲状腺ホルモンなどが分泌以上を起こし、エネルギー基質の制御、免疫系、水分や塩分のバランス、同化と異化などのバランスを崩していくと言われています。


オーバートレーニング症候群の種類

オーバートレーニング症候群には大きく分けて二つの種類が存在します。

このような種類区分は神経との関連によって区別されているものになります。

それは交感神経緊張型と副交感神経緊張型の二つになります。

これらについて簡単に紹介していこうと思います。

交感神経緊張型

交感神経緊張型は一般的に知られているオーバートレーニング症候群としての症状が多いです。

主な症状としては、貧血や感染症ではないのに安静時の心拍数が増加したり、安静時血圧の上昇が見られたりします。

その他にも運動を行ったあと、安静時心拍数は回復するのですが、その回復が遅かったり、血圧の回復が遅かったりなどの症状もあります。

またこれらの症状に加えて競技力の低下や最大のパワーが落ちているという場合も見られます。

副交感神経緊張型

副交感神経緊張型は多くの人が知っている症状とは少し違いますが、覚えていれば判断が簡単なものになります。

また、副交感神経緊張型と交感神経緊張型はほぼ反対の性質になっているのも特徴の一つです。

副交感神経緊張型では安静時心拍数が減少したり、運動後の安静時心拍数への回復が早いなどのパターンもあると言われています。

このような状態では気づきにくい症状ではありますが、競技力の低下やパワーの減少があるので、判断することができるものになってくると思います。


このように交感神経緊張型と副交感神経緊張型を紹介しましたが、基本的に競技力が低下、全身の疲労が抜けた感じがしない、パワーが明らかに落ちているという状況になっている場合は疑ってみても良いかもしれないですね。

オーバートレーニング症候群を予防する

オーバートレーニングの予防
オーバートレーニング症候群は予防することが得策になってきます。

しかし、原因がはっきりわかっていない分、対策をするのが難しいものになってきます。

そのため、早期発見をするというものが大切です。

コーチ側も運動実施者側もトレーニング強度や休みを配慮しながらメニューを組んでいくことが大切です。

具体的には
①トレーニング強度を突然増加させてはいけない
②オフシーズンに必ず休養必ずとらせる
③適切な栄養摂取を行わせる
④必ず回復期を取り入れる

などがあります。
また、集団を指導する場合にはオーバートレーニング症候群に陥りやすい選手を知っておくなどの必要もでてきます。

また、現在のトレーニング強度が強すぎると現れる症状もあるので目安にしましょう。
①運動後10分程度経っても心拍数が100拍/以下にならない
②運動後10分経っても息切れが持続している
③運動後嘔吐する
④運動実施した当日の夜に寝つきが悪い、目覚めが悪い

などのような症状が存在します。

まとめ

オーバートレーニング症候群では多くの要因があるので、原因が明らかになっていないというものです。

しかし、予防する方法はやはり、トレーニングと回復のバランスがとても大切になってきます。

筋肉はトレーニングを行うことによって筋肉組織を損傷させ、それらが回復することによって太く、大きく成長していきます。

しかし、回復が追いつかなければ、損傷が繰り返されることによって様々な症状が現れるということが起こります。

指導している側は選手が無理しすぎていないかなど、細かいところも考慮しながら指導していけると良いですね!

もし、オーバートレーニング症候群になってしまった場合はトレーニングしない完全休養をとることで回復させるという方法などしか対処法がないと言われています。

トレーニング強度と回復には常に気を使っていきましょう!

以上、佐々木でした!

参考テキスト:健康運動指導士養成テキスト
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